私の買い物リスト(スペイン料理を日本で作るために)

私の買い物リスト(スペイン料理を日本で作るために)

公開日: 2026-04-27

スペイン料理のクラスをしていると、参加者の方からよく聞かれます。

「先生はどこで食材を買っているんですか?」

今月も、ある食材がきっかけでした。黒いご飯「アロス・ネグロ(パエリア・ネグラ)」を作るために使っている、スペインから輸入したイカスミです。

今はネット通販のおかげで、ほとんど何でもスマホでポチッと買えます。でも問題は「どこで買えるか」ではなくて、「その食材をどれくらいの値段で買えるか」です。

そこで、私が実際に使っている食材と、どこで買っているかを全部まとめました。これは授業で使っているもの、そして千葉・市川の自宅のキッチンにあるものです。


1. オリーブオイル

毎日使う相棒です。

日常使いのオリーブオイル(戦闘用)

基本はギョムスーパーで買います。千葉や東京ではよく見かけますが、全国どこにでもあるかは正直わかりません。

同じギョムスーパーでも、市川と近隣の店では置いている商品が違うこともあります。でも傾向は似ています。

ギョムスーパーのエキストラバージンオリーブオイルは、日常使いに十分良いです。

  • スペイン風オムレツ(ジャガイモをオリーブオイルでじっくり火を通す)
  • ビネグレットソース
  • 手作りマヨネーズ
  • サラダのドレッシング

価格:約1200円(2026年4月現在)

スペインで有名な「Abril」というブランドが入っていることもあります。味も香りも良いです。それ以外のスペインブランドでも、毎日使うには十分優しい味わいです。

特別な日のオリーブオイル(仕上げ用)

もっとフルーティーで香りの高いオリーブオイルが欲しいときは、Ys Martで買います。

特に使っているのは「Ybarra」というブランド。種類が選べます。

  • アルベキーナ
  • オホブランカ
  • ピクアル
  • セレクシオン

いずれも1000円/500ccくらい。

こんな風に使っています。

  • 煮込み料理の仕上げ(かける瞬間の香り)
  • ガスパチョにフルーティーな風味をプラス
  • パン・コン・トマテ(トーストにトマトをすりおろしたもの)に垂らす

Ys Martが全国にあるかはわかりません。でもYbarraはネットでも買えます。値段は店より少し高いか同じくらい。たまにネットの方が安いこともあります。

大事な話

必ず「エキストラバージン」を買ってください。「オリーブオイル」とだけ書いてあるものは安いですが、コールドプレス(低温圧搾)ではありません。熱を加えて抽出しているので、ビタミンやミネラルが少ないし、味も違います。

揚げ物には?

揚げ物にはひまわり油を使います。スペインではこれが一般的です。なければキャノーラ油や、日本でよく使われているサラダ油でも大丈夫です。

もう少し香りとコクを出したいなら、エキストラバージンオリーブオイルを使っても良いですが、170度以上に熱しすぎないようにしてください。煙が出始めたらもうダメです。


2. パプリカ(ピメントン)

ここだけは譲れない食材です。絶対にスペイン産じゃないとダメです。

東京の御徒町(おかちまち)にある専門店を使っています。上野と御徒町の間のエリアに、スパイス専門店が3軒ほど並んでいるところがあります。そこが最高です。

そこで買えるもの:

  • スペイン産の甘いパプリカ(普通のもの)
  • スモークパプリカ(甘い、燻製)

価格:約500円/100g。これ以上安いところを知りません。

辛いパプリカの問題点

その店で売っている辛いパプリカはペルー産です。味が全然違います。

スペイン産の辛いパプリカは、辛さだけじゃなくて独特の風味があります。それが料理に深みを出します。ペルー産にはそれがありません。

なので、スペイン料理を作るときは必ずスペイン産の辛いパプリカを使ってください。

私の個人的な裏技

スペインに帰ったとき、いつもまとめて何缶か買ってきます。3ユーロ(約500円)あれば、一年分が手に入ります。

スペインに行けない場合

Yahooショッピングで買っています。800円/80g。「スペイン産 辛いパプリカ」で検索すれば出てきます。値段も手頃だし、味も本物です。

東京周辺に住んでいない場合

ネット通販がおすすめです。楽天もYahooショッピングも品揃えが豊富で値段も良いです。

Amazonはスペイン産パプリカの種類が少ないので、私は使いません。専門的な食材は楽天かYahooショッピングです。

絶対に外せないルール

必ずスペイン産を買ってください。使っている唐辛子の種類が違うので、味が完全に異なります。他の国のものでスペインの伝統的な味を再現することはできません。


3. ニンニク

私は日本のニンニクが好きです。

最近は、スペインから輸入されたニンニクがほとんどのスーパーにあります。

私はいつもヤオコーで買い物をします。そこで見かけるのは:

  • スペイン産紫ニンニク:約200円/1玉
  • スペイン産白ニンニク:約130円/1玉

(2026年4月現在)

他のスーパーでも同じような値段で売っています。スペインニンニクが欲しければ、すぐ手に入ります。

でも私は……

授業ではスペイン産ニンニクを使っています。でも正直なところ:

日本のニンニクが買えるときは、日本のニンニクを選びます。

なぜか?

  • 保存料が入っていない
  • もっと新鮮
  • ただし、スペイン産ほどの深みはない

野菜やハーブはなるべく地元のものを使いたい。保存料を避けられますから。

スペイン産ニンニクの見分け方

パッケージにスペインの国旗が大きく印刷されています。日本全国で売られています。

田舎に住んでいて、どうしてもスペイン産が欲しい場合

Yahooショッピングで買えます。スーパーと同じくらいの値段です。

でも私はやっぱり新鮮で地元のものをおすすめします。料理の仕上がりも健康的にも良いですから。


4. サフラン

ここは絶対に譲れない。でも買うのは日本のメーカーです。

サフランもパプリカと同じ。スペイン産以外は使いません。

他の国のサフランを使ったことがありますが、

  • 味が違う
  • あるいはまったく味がしない(別の植物なんじゃないかと思うくらい)

授業ではこの点だけは絶対に譲りません。

私が使う唯一のブランド

S&Bです。

え? 日本のメーカー? そうです。でも原料はスペイン産のサフランを輸入しています。

0.4gの小袋で売られています。

どこで買う?

私はOKストアで買っています。東京近郊のスーパーです。全国にあるかはわかりません。

もしOKストアが近くになければ、楽天かYahooショッピングで買えます。約600円(0.4g)。

どのくらい持つ?

0.4gで8人前のパエリアが作れます。

スペインから持ち帰ることもある

スペインの有名ブランドのサフランを持ち帰ることもあります。でもS&Bのものとまったく同じです。

だから難しいことは考えないでください。S&BをOKストアか楽天で買えば終わりです。


5. イカスミ

この記事を書こうと思ったキッカケです。

最近のクラスでよく使っているイカスミ。

使っているブランド

スペインの「Nortindal」というブランドです。普通のスーパーでは売っていません。Yahooショッピングで買っています。楽天やAmazonより値段が良かったからです。

今期(2026年4月〜5月)のアロス・ネグロのクラスで使っているものは、180gで2000円でした。

日本のイカスミは?

使ったことがあります。でも、スペイン料理のアロス・ネグロや、イカスミ煮に必要な深みと風味が足りません。

Nortindalが良い理由

塩加減と風味の深さがちょうど良いんです。

だから:

  • これを使うと、作業がとても楽になる
  • 他のブランドだと、塩加減を調整したり、ソフリト(香味野菜の炒めベース)をしっかり作らないと深みが出ない

もちろん日本のイカスミでも頑張れば作れます。でもNortindalを使えば、その手間を全部スキップできます。

これだけは避けて

トマト入りのイタリア産イカスミは使わないでください。ほとんどトマトの味しかしないし、黒い色がつくだけで深みがありません。スペイン料理には合いません。

Kaldiで売ってる?

生徒さんから「Kaldiにありますよ」と聞いたことがあります。でも私はネットで買っています。塩分が強いので長持ちする食材です。半年以上冷蔵庫に入れていても大丈夫です。

どのくらい持つ?

180gの缶で:

  • 4人前のパエリアなら5回(濃厚な味で)
  • 同じく6回(少し軽めの味で)

大切な注意点

このイカスミを使うときは、サフランは入れないでください。サフランの風味も色も完全に消えます。もったいないだけです。


おわりに

日本でスペイン料理を作るのは、難しくありません。高い輸入食材店に行く必要もないし、スペインに飛ぶ必要もありません。

ネット通販のおかげで、ほとんどすべてがスマホの画面の向こう側にあります。大事なのは「どの製品を買うか」「どれを避けるか」です。

この記事に書いたのは、私が実際に使っているもの、私のキッチンにあるものです。授業でもこれを使っています。理論や一般論ではありません。

ハモン・セラーノ、チョリソー、モルシージャなどの肉系食材については、また次の記事で書きます。

それまでは、このリストの食材だけで十分、日本で本格的なスペイン料理が作れます。

ホセ(スペイン料理シェフ、市川在住)

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ホセ - スペイン料理教室

ホセ

スペイン・ガリシア出身の料理人。20年以上日本で本格スペイン料理を教えています。 この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ料理教室でお会いしましょう!

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